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時代箪笥の木庵田中は明治時代の和箪笥(骨董たんす)をリホームリメークして今の生活に使える時代箪笥を販売する京都の家具屋です。

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〒603-8225 京都市北区紫野南舟岡町5-46

エッセイ 右往左往item list

右往左往は1月4月7月10月に更新します。


木庵の日々の出来事をつぶやいております。どうぞお楽しみください。
 
右往左往 2024 04

毎日走り回っているつもりでも所詮大自然の掌で右往左往しているのが関の山そんな私のひとりごと(紫野 木庵 庵主 公童法師)No112

 

遠くへ行きたい(とおくへいきたい)桜の開花が遅かった321日に愛媛県松山市まで時代箪笥の配達に行きました。出発はいつも零時、堀川通を南下して九条通を右折して東寺さんの前から京阪国道口に入り名神高速道路京都南インターチェンジへ向かうETCゲートを大阪方面へ深夜なのでスイスイ走れる、高槻JCTから新名神高速道路に入り急な上り坂へ、今度の軽トラは自動四駆だからトラックが自分で二駆と切り替えてくれる、ところが最初の坂を超えた頃から雪が降り始め進むにつれて大粒の牡丹雪にヘットライトをアップにしてもワイパーをフル稼働しても前が見えなくなってきた、頼りは道路にひかれた白線のみそして道脇にも雪が積もりはじめた。後続の大型トラックが来なかったのと冬用のタイヤが幸いしてスリップせずに走れた、でそろりそろりと30分ようやく宝塚北SAにたどり着いた時はトラックのフロントには雪がはりついていた。少し休んで出発、今度は神戸JCTへ向かって下り坂三木JCT神戸西から明石海峡大橋を渡り暗闇の淡路島を進む大鳴門橋を渡り徳島JCTへようやく空が明るくなり徳島自動車道を西に川之江東JCTを過ぎればもうすぐ松山IC。後はGoogleナビの指示に従い伊予電の線路を横切り道後温泉本館の前を通り目的の竹林精舎へ無事到着。納品を終え帰りは勧められた「清正の湯」を見学し今治市からしまなみ海道を渡り尾道へあとは山陽自動車道を東へ、数えきれないトンネルを抜け京都へは予定通り19:08分着。往復800kmの遠くへ行きたい、軽トラのエンジン音が静かになりました。

清水千深画伯作 染色画「風騒ぐ」一幅

 

  知らぬ間に 咲いておられる ネギ坊主 今年忘れず 床の間の壁  (公童法師)

 

いろは説法5「人生は旅 憂いにつけ 楽しきにつき5日の法語です。人生を旅に例えると松山への配達中、大雪に出会うような憂いもあれば道後温泉のホテルや土産店の皆様に親切にして頂いたように喜びもある。古人は双六遊びで子供の頃からそれを教えた。華厳経入法界の善財童子が53人の善知識に悟りを求めて旅をする物語から東海五十三次が双六の基になり、お江戸日本橋から京の三条大橋まで箱根の関所は一回休み大井川は振り出しに戻るとサイコロの一から六までの数が人生を変える。今ならスマホの人生ゲーム大金を当てたと思えば落とし穴にドボン、彼も今までに何回も梯子を外され窮地に陥ったことがある。でもそのことが「人間万事塞翁が馬」の如く不思議と援助され思わぬ方向に好転した。その結果東大寺を本山とする華厳宗の僧侶となり2002年からの数々の大法要に式衆として出仕させて頂きテレビのニュースにも映して頂けた。これからは木庵に来られるお客様に楽しんで頂けるように精進したいと思う日々、新しい出会いを楽しみにしております。


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