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右往左往 2024 07
毎日走り回っているつもりでも所詮大自然の掌で右往左往しているのが関の山そんな私のひとりごと(紫野 木庵 庵主 公童法師)No113
坪庭(つぼにわ)木庵は築96年の五軒長屋35年前に西側一軒切り離され、昨年は東側二軒が解体された。残る二軒が店で有り住まいで、其の東側に坪庭がある。この春隣家解体で出来た境界付近の隙間にブロックを三段積みその上にフェンスを設置してみたが見通しが良くなりすぎ手持ちの天津すだれをフェンスに取付目隠しにしている。また南側に元々あったブロック塀は高さが2mあるので補強の為控え壁を取り付けてもらい木戸も新調しました。日長一日金網で砂をこし土を柔らかくしていると、昨年は出なかったタケノコが8本顔を出してくれました。竹と言っても直径2pほどの大名竹、新しい竹が3mにも伸びるころ古い竹の葉が黄色くなり落ち葉が土の上を覆い枝に残った白くなった葉の裏側にはシジミチョウの卵がぎっしり張り付きいずれ毛虫となり竹の葉を食い荒らす。よく竹に雀と言う諺があるがこの毛虫を餌に雀が食べに来るらしい。でもこの坪庭で雀を見かけることは無くまた町でも出会うこともない。雀はどこに行ったのだろうか、七夕祭りの頃には古い竹を選定しょうと思いながら毎日枯れた葉を拾う。「煩悩無尽誓願断」「煩悩は無尽なれども誓って断つことを願う」との教えがあるが師は「煩悩があるから人は前に進める」と言っておられた。漫画で馬の鼻先に人参をぶら下げると馬が人参を食べようと歩き出すように、「小欲知足」でもなく何か目標を立ててと。そんなことを呟きながら織姫様ならぬ龍女を描いて七夕に備える今日このごろ。どうぞ七日は晴れますように龍女様に願う。
梅雨空に 五色の短冊 天の川 願いを込めて 坪庭にかけ (公童法師)
いろは説法6悟りの瞬間に煩悩が来る(さとりのしゅんかんにぼんのうがくる)法語7日は「悟りの瞬間に煩悩がくる」です。先ほどの「煩悩があるから人は前に進める」との師の教えは今も心に残る。令和元年の華厳教学研修会で「説教所始められたら」とあるお寺の方から背中を押された、ちょうど師の造られた十一面観音立像が庵に来られ本尊に最適。設立の書類を提出する所で新型コロナウイルスの蔓延で説教所設立は諦めていた、しかし昨年春新型コロナウイルス5類移行とともに一気に復活し説教所役員も決まり華厳宗本山東大寺様から視察に来られ認可を頂きました。銀行口座も造って頂き10月の良弁僧正1250年御遠忌法要では説教所役員のご家族も参列していただき幸運な門出となりました。今年の6月6日には鑑真和上御忌結縁授戒の参加希望者が60名の代表の正授者として管長猊下より直接戒をさづけて頂き次は10月の得度講習会で得度者を求める煩悩が沸き起こる。私もそうだったが得度させてもらっても剃髪しなくてもよく来年9月の華厳教学研修会に参加でき全国から来られる得度者の皆さんと交流が出来ます。ハードルがあるとすると間衣(墨染の衣)と白衣 帯 足袋の新調と三日間お寺に籠ること、今年は10月13日(日曜日)14日(月曜日がスポーツの日で休日)15日の(火曜日)のみ休暇が取れればどなたでも得度して頂けます。「悟りの瞬間に煩悩がくる」悟りではないが一つ願いが叶うと一つ新しい欲望(煩悩)が起こる、「意馬心猿」馬が走り回り猿が暴れるようにこの心は抑えがたい。華厳経唯心偈に「心匠なる画師の如く種々の五蘊を描き」と有るように我が心が色んな絵(世界)を創り出している。悟りが先か煩悩が先かまだ彼にはわからない。「意馬心猿」しずまりたまえ。
木庵さんのききものがたり華厳経入法界品」はここをくりっくしてね。
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代表者田中公童(稔秋)
京都府公安委員会
第7858号